The Religion News

[平成29年4月5日号]

古式ゆかしく宗忠神社御神幸

岡山の春を彩る御祭り

千人が絢爛華麗な時代絵巻

宗忠神社を出発する御鳳輦

岡山市北区上中野(通称・大元)にある宗忠神社の御神幸が四月二日、桜の咲き始めた岡山市で古式ゆかしく行われた。平安貴族風の装束をまとった信者・崇敬者ら約千人が、宗忠神社から後楽園に設けられた御旅所までの往復約十二キロを優雅に練り歩いた。

午前八時、御神体の宗忠大神(黒住教の教祖・黒住宗忠)を遷した御鳳輦(ごほうれん)を中心に行列が神社を出発。

行列は全部で五陣。第一陣は鼓笛隊の後に五色幟がひるがえり、緑の大榊が担がれる。第二陣は、山車に乗った天満囃子がにぎやかに、鉾や弓などの御神宝が続く。

第三陣は、御神幸委員長が人力車に乗り、吉備楽の優美な音を響かせる。男子の与丁(よちょう)に担がれた御鳳輦に祭人の行列が続き、優雅な馬車には斎主の黒住宗晴教主、副斎主の黒住宗道副教主、そして宗晴教主の孫の黒住宗芳師も顔をそろえていた。

第四陣には子どもみこしに御弓箱、太刀箱などが続き、最後の第五陣に、よさこい鳴子踊り(高知)や阿波踊り(徳島)、傘踊り(鳥取)、今治お祭り音頭(愛媛)などの奉賛民芸陣も加わり、行列に彩りを添えていた。

御旅所になっている後楽園では、鶴鳴館前で黒住教の黒住宗晴教主が世界平和を願って祝詞を奏上し、花見客や外国人観光客らが、行列や儀式に興味深そうに見入っていた。

 行列は午後一時過ぎに後楽園の御旅所を出発し・・・

馬車に乗った左から黒住宗晴教主、黒住宗道副教主、黒住宗芳師

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臨床宗教師養成事業シンポ

宗教の役割を4氏が熱弁

鶴見大学

左から鈴木岩弓、高橋悦堂、宮下慧子、鈴木英二の各氏=3月25日、横浜市鶴見区の鶴見大学

横浜市鶴見区の鶴見大学大学会館で三月二十五日に鶴見大学先制医療研究センター主催、臨床宗教師養成事業シンポジウム「生と死~今、問われる宗教の役割~」が開かれた。鈴木岩弓・東北大学大学院文学研究科教授をコーディネーターに、臨床宗教師でもある高橋悦堂・普門寺副住職、宮下慧子・母子生活支援施設カサ・デ・サンタマリア施設長、鈴木英二・読売新聞湘南支局長がシンポジストを務め、約百二十人が耳を傾けた。

司会の前田伸子・鶴見大学先制医療研究センター長が開会の辞を述べた後に、鈴木氏が「現代社会の宗教者」というテーマで語り始めた。

「恐山での祈りの対象としての『六地蔵』を念じての死者への供養は、教義的には五智如来なので、そのズレと信仰に対してどう対応するのかが問題となる。私の宗教民俗学、死生学の視点は、教団で教義の研究を行う立場と異なり、ズレがあっても神仏に真剣な祈りをささげる一般的な信者の目線だ。

宗教と信仰には違いがあり、宗教は教祖、教義、教団が明確で、より組織的な概念だが、信仰はより個人のレベル。宗教民俗学の関心は、ゾーレン(あるべき姿)よりもザイン(いかにあるか)にある。

宗教者は経典的信仰と自己流の経験的信仰の間でせめぎ合いをしている。車販売に例えれば、メーカーとユーザーの間に立ち、両者を調整するディーラーに当たる。臨床宗教師も自己の信仰を維持しつつ、異教派、異宗教の他者に限りなく寄り添うことを使命としている。今や臨床宗教師養成は、宗教界が超高齢化多死社会へ発信する社会運動である」と述べた。

続いて、高橋氏が「僧侶として、苦の臨床を歩む」という題で、自身の臨床宗教師としての経験を基に、次のように語った。

 「活動の理由は、生きるとは、死ぬとは、命とは、苦とはという問いである。死にゆく人々の道しるべになり、・・・

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