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[2019年1月10日号 7面記事(1)]

平成最後の秩父夜祭が盛大に/埼玉県秩父市

絢爛豪華な屋台に歓声

秩父夜祭


 京都の祇園祭、飛騨の高山祭(岐阜県)と並んで日本三大曳山(ひきやま)祭に数えられる秩父神社の例大祭「秩父夜祭」が12月2日から3日にかけて、埼玉県秩父市で賑やかに繰り広げられた。

 秩父神社の女神である妙見さまと武甲山の男神である龍神さまが年に1度、逢瀬を楽しむのがこの夜祭りと伝えられている。4月の御田植祭で始まった1年の稲作が、収穫を感謝する夜祭で最後を迎えることになる。昔からの暮らしに根差した祭りが、市民の力で継続されている。
 秩父夜祭の笠鉾(かさぼこ)・屋台(写真)は、優れた大工の手により、釘を一本も使わずに組み立てられている。金色の飾り具や極彩色の彫刻、後幕の金糸の刺繍で装飾された笠鉾・屋台は「動く陽明門」といわれるほど豪華絢爛で、国の重要有形民俗文化財に指定されている。
 市街の中近、下郷の笠鉾2基と、宮地、本町、中町、上町の屋台4基が市内を曳き回された後、秩父神社から神々が出会う場所とされる御旅所に集結する。中近笠鉾は139年ぶりの特別運行。秩父夜祭は2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。
 12月2日は宵宮で、豪華に飾った山車5基が朝から曵き回された。秩父神社の神楽殿では、国指定重要無形民俗文化財「秩父神社神楽」が奉奏され、多くの観光客の目を楽しませていた。中近笠鉾曳き回しに宮地・上町・中町・本町の豪華絢爛な屋台の曳き回しが行われた。路地ごとに個性的な夜店が軒を並べ、食べ歩きながら祭りの夜を楽しむ人たちも。夜7時からは羊山公園で花火が打ち上げられた。
 3日は大祭(本祭)で、神楽の奉納や山車の曳き回し、屋台を改造して歌舞伎の舞台にする「屋台芝居」の上演などがあり、市街地は各地から詰めかけた観光客と市民の熱気があふれていた。
 市街地では2日に続いて、軽快な秩父屋台囃子の演奏に合わせて、屋台や笠鉾が市内を巡行した。屋台の中で少女らが長唄を歌う「曳き踊り」や、てこで屋台の車輪を浮かせて方向を転換する「ギリ回し」などに観客から大きな拍手が送られていた。


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