ロゴ

[2019年1月10日号 2面記事(1)]

新年のご挨拶

神社本庁総長 田中恆清

 新玉の年の初めにあたり、謹んで新年の祝詞を申し上げます。
 平成三十一年己亥の本年は、今上陛下が践祚遊ばされてから満三十年を数える節目の年です。陛下の御代の元号「平成」は、世の中の平和を願って名付けられたものです。その願いのとおりに陛下は御在位の間、畏れ多くも内外の各地で尊い祈りを捧げてこられました。かかる平和への願いは、信仰に携わる私どもも日々祈っているものでもございます。そうした陛下の「国やすかれ民やすかれ」という有難い大御心は、皇位とともに無窮であることでしょう。
 来る四月末、今上陛下は譲位なさります。そして五月には皇太子殿下が新帝として即位され、日本は新たな御代を迎えるのです。およそ二百年振りの譲位により国民こぞって祝福申し上げるなか御代替がおこなわれるこの歴史的な年に際会した今、あまねく宗教界の皆様と心をひとつに、三十年に及ぶ今上陛下の大御代に感謝して、さらには新帝の即位を共にお祝いできますことを、洵に喜ばしく感じております。そして、新たな御代の御大礼が歴史と伝統とを踏まえてつつがなく斎行されるよう、皆様と手を携えて傾注致し奉るべく、尚一層、私ども神社界も取り組んで参りたく存じます。
 今上陛下が祖宗より受け継ぎ伝えられた皇統の弥栄を言祝ぎ奉りつつ、皆様にとりましても本年が幸多き年とならんことをお祈り申し上げ、年頭の挨拶と致します。

 

神社本庁長老/生田神社名誉宮司 加藤隆久

 明けましてお目出度うございます。
 本年は今上陛下の譲位により、五月に皇太子殿下が即位されます。秋には大甞祭も斎行されます。思うにわが日本国は世界に誇るべき特色として、天皇陛下を戴く最古の君主国であり、連続した歴史を持つ高度な文明国であります。天皇と国民とが共治する民主国であります。そして宗教や立場を超えた徳目を国民が共有する道義国家である事を国民等しく認識していく事が重要であると思います。
 本年私の年賀状は、秋のよきときに大甞祭が斎行される事を祈念し、幕末の薩摩藩士で家老の岩下方平が詠んだ「大甞祭の日に」と題した「大きみのおほなめまつる今日なればやまにもかけし雪の白ゆふ」の歌の短冊を版におこし、友人や知人にお配りしました。また本年の生田神社社報の新年号には、生田神社所蔵の「光格天皇即位礼絵図」について解説一文を掲載しました。
 光格天皇は、江戸後期の一七七九年、第百十九代天皇に即位。一八一七年に皇太子であられた仁孝天皇に譲位され太上天皇(上皇)となられました。御在位中は朝廷の儀式を再興されるなど、近代天皇制の礎を築かれた天皇とされています。
 今上陛下は光格天皇の直系にあたられるのであります。年頭に当り、御代替の本年は、皇室の永続的な尊厳護持のため、問題意識の喚起のため努力推進していきたいと願っております。
 

 


contents menu
宗教新聞について
最新目次
社説
連載/コラム
講演会
編集長のブログ
通信員レポート
宗教新聞PDF版
パワースポット