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[2019年3月10日号 1面記事(1)]

建国記念の日奉祝中央式典盛大に/明治神宮会館

本来の日本に返り、新時代へ

高橋教授


 皇紀2679年の「建国記念の日奉祝中央式典」(主催=日本の建国を祝う会、会長=大原康男國學院大學名誉教授)が2月11日、東京都渋谷区の明治神宮会館で開催された。約1200人が参加し、25カ国の特命全権大使他の在日外交団も参列。式典に続き、高橋史朗・明星大学特別教授(写真)が「御代替を契機に神話教育を見直そう─WGIPからの脱却」と題し記念講演した。第三部では、関東小鉄太鼓の和太鼓と書家・篆刻家の池田光希氏による揮毫・和プロジェクトTAISHIが披露された。表参道では神輿と首都圏ブラスバンド・子供鼓笛隊が奉祝パレード。約7000人が参加し沿道の人たちを楽しませていた。

 網谷道弘副会長の開会の辞の後、橿原神宮を遥拝。国歌斉唱に次いで大原康男代表が主催者挨拶した。自由民主党幹事長代行・萩生田光一衆議院議員は「少子高齢化問題を解決し、一億総活躍社会を実現する。今年はG20大阪サミットやラグビーワールドカップなどが開かれるので、それを地方創生に結び付けたい。憲法改正の発議に向けた環境を整えたい」と祝辞を述べ、日本維新の会の石井苗子参議院議員は「教育無償化で貧困の連鎖を断ち切ろう」と訴えた。希望の党顧問の中山恭子参議院議員は「日本は天皇陛下がしろしめる国で、国民は大御宝であった。今は貧困が広がり、国民が守られていない」と語った。
 最後に駐日外交団を代表してジャマイカのクレメント・フィリップ・リカード・アリコック特命全権大使が「紀元前660年に始まり、神武天皇から続く日本の皇室を国民が今も尊敬している。世界第3位の経済大国で、国連への貢献度は第2位の日本とジャマイカは相互に有益で温かい関係を築いてきた」と祝辞を述べた。
 その後、安倍晋三首相のメッセージが読み上げられ、日本大学法学部一年の西川直杜氏が決議文を朗読し、満場の拍手をもって採択された。紀元節の歌の斉唱。聖寿万歳の後、今林賢郁理事が閉会の辞を述べた。
 第二部では、高橋史朗・明星大学特別教授が次のように記念講演した。
 神話を科学的事実ではないと否定する人がいるが、我々は天地の公理に立ち返る必要がある。新渡戸稲造の『武士道』を授業で学んだ高校生が、「日本人の原点回帰の書として覚えておきたい」「日本人は武士道にある『克己』を忘れることなく、自分を表現し伝えれば、国際社会で日本の立場を築ける」という感想文を書いているのに感心した。
 彬子女王殿下は公開シンポジウムで、伝統の「統」は江戸時代までは「灯」で、灯を絶やさない意味だったという話をされた。殿下は心游社を設立し、神社仏閣で日本の文化を守る活動をしている。
 アメリカの教科書で日本は「日出る国」と呼ばれ、自然崇拝、祖先信仰は今日でも重要な役割をもち、初代が神武天皇の皇室は世界最古の王室で、2月11日が建国記念日だと記述され、三種の神器も明記されている。
 フランスの文化人類学者のレヴィ=ストロースは「世界の神話の集大成が日本の神話で、古事記と日本書紀が世界各地の神話を網羅し、完璧に総合している」と言っている。最先端の科学の知は神話の「臨床の知」に通ずる。マイナスに見える状況にプラスの心で対する発想がある。難が有るから「有難い」。神話を通して何を学ぶかが重要である。
 山鹿素行の「父子道」に「父は規なり、父母の言葉や行いから子が学ぶ」とある。フィギュアスケートの羽生結弦選手は「困難を乗り越える力は逆境に感謝する心にあると母から学んだ」と語っている。親子のかかわりで親に育つ。親に愛されなかった子は、母親になっても子供がかわいいと思えない。
 昨年6月、ホノルルで15カ国が参加する日系人の大会があり、各国代表が、日系レガシーは「決心」「信用」「責任」「助け合い」だと話していた。また日系中高生のイベントの開会宣言で、日系人が大事にしてきたのは「正直」「勤勉」「協調」「感謝の心」「おかげさま」だと言っていた。人間には、親切な行いを見ると共感して自分も親切になる「共感脳」がある。
 先の冬季オリンピックで金メダルを取った小平奈緒選手が、2位になって泣いている韓国の李相花選手を抱きかかえ「よくやった」と韓国語で声をかけた。李選手は「あなたは私の誇りだ」と応えた。日本と韓国の関係が最悪の状況の中で、私たちはこういう若者を育てないといけない。天皇と国民が共に生きてきた日本の伝統精神を思い起こし、新しい時代を切り開こう。


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