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[2019年8月10日号 1面記事(1)]

宗教サミット32周年「世界平和祈りの集い」

令和の時代に恒久平和実現を

比叡山延暦寺

宗教サミット 

  宗教、宗派を超えて諸宗教の代表が集まり、平和を祈り合う「世界平和祈りの集い」(写真)が8月4日、滋賀県大津市の比叡山延暦寺で行われた。1987年に当地で開催された「比叡山宗教サミット」の精神を受け継ぐため天台宗国際平和宗教協力協会が毎年開催し、今年で32回目。炎天下、内外の諸宗教代表や市民、青少年ら約900人が、延暦寺根本中堂近くの比叡山延暦寺一隅を照らす会館前「祈りの広場」で平和の祈りを捧げ、誓いのメッセージを語った。

  舞台中央の地球に見立てた透明の球体に、「天台青少年比叡山の集い」に参加している全国の青少年が、青と白と緑の折り鶴を球体に奉納。青は海と空を、白は雲を、緑は大地を表している。折り鶴は、研修生をはじめ延暦寺学園、比叡山幼稚園、比叡山への参拝者やサミット参加者らが世界平和や被災地の復興を願い折ったもの。
 杜多道雄天台宗宗務総長は会式の辞で、「平和が願われながら、世界各地で戦争やテロ、大規模な人権侵害が絶えず、自国第一主義が世界を揺るがし、ヨーロッパ、中東、東アジアで緊張が高まっている。このような時こそ、宗教者は対話による相互理解を深め、多様な価値観を認め、共に祈り、世界平和を希求し続けなければならない。宗教者は弱者の側に立ち続けることを誓った32年前のサミットを思い起こし、よりよく生きられる時代を共同して作りたい」と述べた。
 初回のサミットで採択された比叡山メッセージが朗読され、森川宏映天台座主が登壇、「宇宙にあまねく慈悲をめぐらせる諸仏善神に心からの祈り」を捧げ、「イタリア・アッシジでの世界平和の祈りの精神を継承し、『アッシジから比叡山へ』の名のもとに比叡山宗教サミットが開催されて32年を迎えた。この間、私たちは相互理解を深め、ともに世界平和を願い、祈りを捧げてきたが、武力の威嚇や行使は後を絶たない。争いによる犠牲者の苦しみと悲しみに心を寄せ、暴力と憎悪の連鎖を断ち切り、協調の力で慈悲の心を育てねばならない。宗教者は平和への取り組みに一層努力し、使命を全うすることをお誓いする」とお言葉を述べた。
 次いで、諸宗教の代表者が登壇し、比叡山宗教サミットを記念して鳴らされる「平和の鐘」に合わせ参加者全員で平和を祈った。登壇したのは、教派神道連合会から出口紅大本教主、全日本仏教会から田中昭徳副会長・聖観音宗管長、日本キリスト教連合会から大塚喜直カトリック京都教区司教、神社本庁から吉川通泰副総長・福山八幡宮宮司、新日本宗教団体連合会から理事の田澤清喜松緑神道大和山教主、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会から宝積玄承参与・曹洞宗長楽寺御尊住、世界連邦日本宗教委員会から顧問の野下千年カトリック長崎大司教区諸宗教委員会委員、日本ムスリム協会から徳増公明会長、諸宗教代表の梅谷大一天理教教会本部統領代理、そしてヴェチェスラヴ・トゥミル・ローマ教皇庁駐日特命全権大使代理と森川座主。
 続いて、教皇庁諸宗教対話評議会のミゲル・アンヘル・アユソ・ギグソット議長と世界仏教徒連盟のパン・ワナメティー会長の平和のメッセージが、それぞれ代読された。
 次に、全日本仏教会関係の高校1年生、和田真琴さんと、天台青少年代表の中学3年生、貴船新太くんが子供を代表して平和へのメッセージを発表。それを受けて、宗教者を代表し、教派神道連合会の宍野史生扶桑教管長が「私たちはこれまで宇宙船地球号の資源を浪費してきたことを反省し、若い世代に操縦桿を渡したい」などと語った。
 続いて、天台青少年の代表が登壇し、「世界の人びとと仲良く暮らそう」「尊い生命を大切にしよう」「自然の恵みに感謝しよう」と「平和の合い言葉」を参加者と一緒に唱えた。
 最後に、小堀光實延暦寺執行が閉式の辞で閉幕した。


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