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[2019年8月10日号 1面記事(2)]

靖國神社で第73回みたままつり

創立150年のあゆみ展示

みたままつり

 靖國神社(山口建史宮司、東京・九段)の光の祭典、第73回「みたままつり」(写真)が7月13日から16日までの4日間開催された。みたままつりは、境内に数多くの献灯を掲げ、戦没者のみたまを慰める夏祭り。昭和21年のお盆に長野県遺族会が境内で盆踊り大会を開催したのがきっかけで、翌22年から始まった。
 外苑参道の両側には約1万の大型献灯が並ぶ。夕刻になると一斉に灯が灯り、東京都心の夜空を黄金色に染めた。遺族、戦友、崇敬者、宗教団体などから奉納された献灯の一つひとつに奉納者の名前が墨書されている。内苑には全国から奉納された約2万の小型献灯が掲げられ、境内は幻想的な雰囲気に包まれている。
 終戦70年を迎えた平成27年から3年間は種々のトラブルを避けるため、外苑参道の露店の出店が見合わされてきた。昨年からは、創立150年記念事業の外苑整備工事などの見通しが立ったため、外苑の大村益次郎銅像周辺に出店が再開された。
 前夜祭は13日の夕暮れ、大村像の下で千代田区民踊連盟の盆踊りが始まる。その周辺には、子ども連れの家族、浴衣姿の若者たちが露店に列をなして夏祭りを堪能する景色が見られた。一方、神門内の境内は鎮魂の祭りにふさわしい神聖さが保たれ、恭しく本殿に参拝し英霊に感謝を捧げる人の波はこの期間途切れることはなかった。
 同日、午後6時40分、白いユニフォームの千修吹奏楽団がパレードを開始。ドラムのリズムと管楽器の音色を響かせて外苑参道を進む。拝殿前に整列し荘厳に「海ゆかば」の演奏を奉納した。続いて拝殿横で崇教真光青年隊が五色太鼓を奉納。夕闇が拝殿を包む中、勇壮な鼓動が響き渡った。
 午後7時からは、能楽堂で「靖国150年〜祀られし神々に捧ぐる歌」と題して一般社団法人日本歌手協会有志による奉納歌謡ショーが開催された。ボニージャックスの「宮さん宮さん」に始まり、田辺康雄、九重祐三子、こまどり姉妹、大津美子、あべ静江、三沢あけみら豪華な顔ぶれがそろった。合田道人の司会で、英霊たちへの感謝から終戦の巷に流れた思い出の歌謡、令和に寄せてそれぞれの思いを込めたヒット歌謡までを歌い継ぎ、グランドフィナーレは参加者全員による「東京行進曲」で締めくくった。
 同時間帯に、第一鳥居から拝殿前まで芝濱睦会のみこし振りの奉納が行われた。
 期間中は連日、午前9時から午後8時半まで、能楽堂や参道で、日本舞踊、浪曲、民謡、語り部、雅楽、琉球舞踊、浪曲、古武道、モダンダンス等各種の芸能が次々に奉納された。
 14日、第一夜祭の夜は、「つのだ☆ひろ野外特別コンサート」が行われた。
 遊就館では「靖國神社 御創立百五十年特別展 後編─御創建から現在─」が開催中。明治2年の神社創建から今日に至る靖國神社150年のあゆみを展示。
 境内には、各界著名人による約300点の懸ぼんぼりと、有名俳人の献句、全国からの2000の献句から選ばれた預選句150の献句ぼんぼりが掲げられた。神門には、宮城縣護國神社奉納の仙台七夕が彩を添え、遊就館本館玄関には青森ねぶた飾り、弘前ねぷた飾り、湯沢絵灯篭、宮島管絃船など全国より奉納された有名燈籠が展示された。


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