世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者 長崎・平戸大会

世界連邦日本宗教委員会創設50周年

世界連邦運動の歩み振り返る

 

 

平戸ザビエル記念教会で祈りを捧げる長崎・平戸大会参加者一同

=11月29日、長崎県平戸市

今年、創立五十周年を迎えた世界連邦日本宗教委員会が主催する第三十九回世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者大会が十一月二十九日、長崎県平戸市で開催された。世界連邦は第二次世界大戦後まもない一九四六年、国際連合が戦争抑止力の低いことを懸念したアインシュタインら世界の科学者・文化人が、戦争をなくすことを目的に始めた運動で、湯川秀樹も参加していた。日本で世界連邦運動協会が設立されたのは昭和二十三年で、円覚寺管長の朝比奈宗源師らの尽力で昭和四十二年、諸宗教の代表者による世界連邦日本宗教委員会が結成された。長崎県での大会は昭和四十九年、平成十五年に続き三度目。

二十九日午前十一時、全国からの参加者約三百人が平戸ザビエル記念教会に集まり、カトリックの典礼形式に従い、本大会会長を務める日本カトリック司教協議会会長の髙見三明カトリック長崎大司教区大司教を中心に「平和の祈り」を捧げ、大会は幕を開けた。

説教で髙見大司教は、宗教にも対立・紛争の歴史があったが、私たちにはそれを乗り越える力もあるとし、聖書の内容を引きながら、「与えても報いを求めない無償の愛アガペーにより平和は可能になる」と語った。その後、一行は松浦史料博物館を見学し、会場の平戸文化センターに移動した。

開会式で、本大会副会長の神﨑正弘長崎県宗教者懇話会会長(真宗大谷派法生寺住職)は、諸先輩の苦労を偲びながら大会を実りあるものとしたいと挨拶。髙見大司教は、宗教の歴史からも、諸宗教の人たちが集い、平和のために一緒に祈るのは奇跡的なことだとし、その輪が信仰者の間にも広がることに期待を示した。

本大会実行委員長の田中恆清・世界連邦日本宗教委員会会長(石清水八幡宮宮司)は、諸宗教の代表者、信仰者がそれぞれの信仰心を深めながら、宗教の垣根を越えて対話し交流できるのは、日本だからこそ可能なことだとし、第二バチカン公会議を受けて日本で始まった同委員会の活動に触れ、「私が尊敬し、父とも仰いでいた日本宗教委員会中興の祖・葉上照澄大阿闍梨に、何でも始めたら続けなければいけない、継続が平和への前進につながると言われた。その言葉を胸に精進を重ね、この運動を広めたい」と挨拶した。

次いで、鎌田紀彦大宮八幡宮宮司、藤田隆乗川崎大師平間寺貫首、吉田茂穂鶴岡八幡宮宮司ら功労者に感謝状が贈られ、日本宗教連盟の芳村正徳理事長(神習教教主)による来賓挨拶で開会式を閉じた。・・・

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国際仏教興隆協会の講演会

釈迦の生涯を追体験

講演する本間光雄・青蓮寺住職=11月17日、東京・渋谷区のJICA東京

インドのブッダガヤで日本寺や無料の医療施設、教育施設などを運営している公益財団法人国際仏教興隆協会(中村康雅代表理事)の講演会が十一月十七日、東京・渋谷区のJICA東京で開かれ、桐生市にある時宗・青蓮寺の本間光雄住職が「お釈迦様の背中を見つめて ~私の仏跡参拝~」と題し講演した。

本間氏は自身のインドでの釈迦ゆかりの地巡礼の経験をもとに、インド巡礼の歴史と、釈迦の生涯の軌跡について現地の写真を見せながら語った。

「仏教を私たちに伝えるために先人たちが命がけでインドへ行き、志半ばで亡くなった人もたくさんいた。玄奘も命がけの冒険でインドへ行き、土地の言葉を覚えながら仏教の経典を集めた。明恵上人もインド行きを強く望んでいたが願いはかなわなかった。当時のインドでは仏教はすたれていたので、行かなくてよかったかもしれない。初めてインドに行った日本人は明治十六年、浄土真宗の僧侶・北畠道龍師で、二番目は明治二十年の文学博士・南条文雄、そして三番目は明治二十八年の浄土宗の山崎弁栄上人。明治三十五年から三十八年にかけてインドを踏査した大谷探検隊は霊鷲山を比定した」とインド巡礼の歴史を説明した。

「私たちはインド巡礼で霊鷲山へ行き、朝の御来光ではなく、夕方の日没の時間を過ごした。極楽浄土に行くためには西日に向かって拝まないといけないと教えられているからだ。その後、祇園精舎へ行くと、多くのスリランカの仏教徒が参拝していた。祇園精舎は『平家物語』の『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす』で有名だ。最近の九人殺しのニュースを聞いて祇園精舎を思い出した。祇園精舎を出た釈迦は殺人鬼のアングリマーラを諭し、彼は改心し修行するようになるので、仏教はやり直しがきく宗教であることがわかる。

祇園精舎で釈迦に寄進したいからと、貧しい老婦人が自分の髪の毛を売ったお金で油を買った。釈迦が説法をしたとき、他の燈明は時が経つと消えていったが、その老婦人が真心で供えた油の燈明は消えなかったという。

釈迦生誕の地ルンビニにはアショーカ王の碑文があり、それで釈迦が実在の人であることが証明された。その後、釈迦の涅槃の地クシナガラへ行った。・・・

2面

教皇がバングラデシュで演説

「ロヒンギャ」支援訴え

ISがモスクを襲撃か

311人死亡、宗派間紛争が深刻化

3面

原口 泉・志學館大学人間関係学部教授に聞く

明治150年に西郷隆盛を問う

農業立国を目指した開明派

4面

世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者 長崎・平戸大会(1面つづき)

祈りで世界連邦運動を推進

田中会長が宗教者の使命を強調

 

カトリック教会の諸宗教対話

シスター・マリア・ジョルジが講演

5面

中村 實・全日本プロバス協議会会長に聞く

健康長寿のために社会貢献を

経験やキャリアを生かして

 

バシー海峡戦没者追悼慰霊祭

日台が手を結び世界平和を

靖国神社

 

7面

神社庁設立70周年記念大会

8つの指針を発表

神奈川県神社庁

護王神社で本殿遷座祭と奉祝神事

和気清麻呂公・広虫姫の功称え

京都市

8面

都会のオアシス

小網神社(東京都中央区)