一人ひとりの最期を幸せに

看取り士柴田久美子さんが講演

「めぐる命」大切にする社会へ

「めぐる命」大切にする社会へ

 

講演する柴田久美子さん=3月4日、香川県の総本山善通寺

 団塊世代が後期高齢期に入り、多死社会が進展している今、その人らしい最期を迎えるための「看取り」の大切さが再認識されている。岡山を拠点に全国で看取り士を養成し、ボランティアのエンゼルチームと連携して旅立つ人の看取り活動を展開している日本看取り士会の柴田久美子会長が三月四日、香川県善通寺市の総本山善通寺で「命はめぐる」と題し講演した。主催したのは地元の看取り士・戸部幸与さん。

 毎年、年末の三十一日には善通寺にお参りし、胎内のような真っ暗な戒壇巡りをして、洗い清められているという柴田さん。空海誕生のゆかりの地で講演できるのは、こみ上げてくるものを感じるほどの喜びとして、以下のように語った。

 若い頃は外食産業に勤め、スピードと効率化を求める経済社会の中で毎日忙しく働いていた。主婦で妻、母であることを忘れ、走り続けた結果、家庭を失い、埋められない心の深い闇を抱え、うつになり、自死への道を進んで、気がつくと病院のベッドの上ということもあった。

 その後、老人介護施設の勤務などを経て、人口約六百人の島根県の離島で十四年間暮らし、病院も葬儀屋もないが、死に逝く一人ひとりが丁寧に見送られているのを見て、看取りの大切さを感じ、救われた命を投じて、看取りの家「なごみの里」を開設した。

 私の看取りの原点は小学校六年生の時の父との別れ。胃がんで余命三カ月と宣告された父は、ほぼその通り最期の時を迎え、私の手を握り、ありがとうと言いながら、目を閉じた。周りの一人ひとりにもありがとうと別れの挨拶をした。握り続けていた手が冷たく、硬くなって放れないのを、母が一本ずつはがしてくれた。・・・

 

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徳島で元祖ビッグひな祭り

ピラミッド中心に3万体ずらり

徳島県勝浦町

 

 

徳島で元祖ビッグひな祭りピラミッド中心に3万体ずらり徳島県勝浦町

 家庭で飾られなくなったひな人形を集めて展示する「ビッグひな祭り」が二月十八日、徳島県勝浦町の人形文化交流館で始まった。今や全国各地で催されるビッグひな祭りだが、始まりは同町。今年は第三十回の節目を迎えてひときわ盛り上がり、ピラミッド型の巨大ひな壇(百段、高さ約八メートル)を中心に約三万体の人形が飾られ、来場者を待っている。期間は四月八日まで。

 オープニング式典で徳島県の飯泉嘉門知事は、関係者の努力を称えた上で、「近年、海外からの観光客が急増しており、四月には一四万トンの豪華客船が約三千五百人の観光客を乗せて台湾からやって来る。四国にも多くの桜名所のあるなか、勝浦町の桜まつりを楽しんでもらえることになった。四国遍路のお接待文化でお迎えしたい」と挨拶した。

 その後、阿波踊りの「やっこ連」が賑やかな囃子に合わせて、艶っぽい女踊りから団扇を使った男踊り、かわいらしい子供踊りも登場し、式典を盛り上げた。飯泉知事らによるテープカットの後、阿波踊りが会場を一周、来場者から大きな拍手を浴びていた。受付には、ミカンの顔をした勝浦町のゆるキャラ「ちょぞっ娘」が、来場者に同町特産のミカンを配っていた。

 新しい試みとして、おひな文化を後世に伝えるため、地元の勝浦町立生比奈(いくひな)小学校三年生が交流館の展示を手伝った。また、四国大学書道部の学生たちは、ひな祭りにちなんだ書を展示するなどで応援。会期中、町内は「ひな祭りの奥座敷」や「各商店街のひな飾り」「ロマン街道のひな飾り」など町全体がひな祭り一色に染められる。

 祭りの始まりは、大寒波の襲来で町の特産であるミカンが大きな被害を受けた一九八五年。気落ちした町民たちを元気づけようと、勝浦町の役場職員有志十人が「百段のひな壇」をメーンとしたひな祭りを決定し、・・・

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