台風の接近で朝から雨模様の中、天地子の暮らす自治体で、小さな神社のお祭りがあった。小高い山の上にあるため、朝七時から総出で東西二本の参道と境内の草刈、当番は拝殿の清掃と本殿のお供えを整えた▼近くの神社の宮司を迎え、十一時から神事。疫病がはやった時代、牛頭天王を勧請して作られた神社は、五百年以上の歴史がある。平地にある八坂神社は、参拝の利便性から、後に里に下りたものだろう▼正午からの直会は、敬老会を兼ねた昼食会。八十歳以上の十三人には市からお祝い金が出て、当日の参加者は九十一歳を筆頭に八人。自治会のお祝いを加え、自治会長が一人ずつに手渡すとみんなが拍手で祝福した▼昼食は仕出し弁当に、手作りの酢の物とみそ汁。次第に簡略化されてきたのは時代の流れ。会計から祭りの収支報告があり、後は無礼講。昔は酔いつぶれる男たちがいたが、今は和やかでまじめな話し合いの場になっている▼話題は、高齢になっても地域で働き続けられる仕事をどう作るかに、自然と収斂されてくる。アスパラのハウス栽培を見学してきた男性が、一月から十月まで収穫でき、女性でも作業できると提案。農事組合法人が黒字経営のうちに、周年作業できる仕事作りを熱心に語り合った。